No.57, No.56, No.55, No.54, No.53, No.52, No.51[7件]

漫画を描き始めてからというもの、二値ペンでしか線画を描けない体になりつつあります。
5年くらい前の自分にこんなこと言っても信じてもらえないと思う。濃淡はおろか時々入り抜きの筆圧調整すら使わない時があるなんてことは。
ところで今回のイラストは、Murray Smokerさんというオーストラリアのイラストレーターの作品から半端ないインスピレーションを受けています。とくに陰影の表現。
木目のような有機的かつ緻密な線描に圧倒されながら観察していたら、腹の底からぞわぞわグラグラ来るものがあったというか、美しくもどこか不穏な雰囲気が感じられて「あまりにも良すぎるだろ…」と思ったので、その印象をうまいこと自分の絵に取り入れたくて試行錯誤しています。
インスタグラムを利用するのに抵抗がなければ、あの執拗なまでの描きこみ具合をぜひご覧になってほしい。
見た人にぞわっとしてもらうのを目標に頑張るぞい。
私のROM専用インスタは、ガタイのいいおっちゃんがひたすらチワワ(たまに猫)を可愛がるアカウントと、Murray Smoker氏の作品だけで構成されており、とても謎。

音楽聞いてたら思いついた落書き。ある意味作中最大の修羅場、フェガティアの未来を決めた分水嶺的イベント。ルドヴィックがんばれ超がんばれ(正しくは超頑張ったで賞)。
これルディリアといえばルディリアなんですが、この時の二人の関係は恋愛のそれではないので、BLと表記しようとすると謎のためらいが生じます。BLとは、何か…?
というか、ルディリアの恋愛はパートナーになってから
両想いになってから暁告暦134年9月24日に一生よろしく🤝するまでの二週間、ほぼ毎日デートしてたらしいけれど、それはそれとして。
暁告暦とは得ざるものども世界の暦で、世界連盟が設立された年が元年です。その前は父母教という宗教由来の暦でした。おい原作者、年表はよ。
去年末にラフ上げたきりだったフリアン人形の絵をやっと進め始めたので、それが終わったらこちらも描き進めたいです。
本日の知ってた速報【描かないと描けなくなる】
クリップスタジオ5.0の新機能スマートシェイプ。
最初は「なにこれスゲー!」と楽しく遊んでたんだけど、いざ実際に絵を描こうとなると、ゆっくり細かく描きこみたい場面で一切空気を読まず、ワンストロークごとに「自分出番っすね!?!?😄」としゃしゃり出てくるため、無事喧嘩別れと相成りました。
長押し認定されるまでの猶予は細かく調整できるようなのですが、使用用途を考えるとレスポンスを遅らせるような対処は相性悪めかも。
なので、猶予時間は思い切り短めにして、機能そのもののオン・オフで切り替えちゃうのが一番楽な気がします。
絶対使いたくなる時はやってくると思うので、それまで眠れ、スマートシェイプ…。
それはそれとして3Dハンドモデル凄いなこれ!? なにこれ!?
最初は「なにこれスゲー!」と楽しく遊んでたんだけど、いざ実際に絵を描こうとなると、ゆっくり細かく描きこみたい場面で一切空気を読まず、ワンストロークごとに「自分出番っすね!?!?😄」としゃしゃり出てくるため、無事喧嘩別れと相成りました。
長押し認定されるまでの猶予は細かく調整できるようなのですが、使用用途を考えるとレスポンスを遅らせるような対処は相性悪めかも。
なので、猶予時間は思い切り短めにして、機能そのもののオン・オフで切り替えちゃうのが一番楽な気がします。
絶対使いたくなる時はやってくると思うので、それまで眠れ、スマートシェイプ…。
それはそれとして3Dハンドモデル凄いなこれ!? なにこれ!?
NolaとGoogleドキュメントとObsidianそれぞれにメモしていた設定が混線しすぎて手に負えなくなったので私の人生はここまで。
数か月前にObsidianでの情報管理一元化を図ってみたものの、各情報の明瞭さを保ちながら管理するには地道な分別作業、適切なファイルへの命名、内容の簡素化、タグ付けなどを同時に行うことが必須にも関わらず、「別々の箱の中に入っていたものを一つの箱に詰めなおす」的な動きしかできなかったので、ただただ記憶を混乱させただけで終わってしまった私の人生はここまで。
いやそんなことを言ってはいられないのでなんとかしたい。なんとかしましょう。
集めるだけ集めたのなら保管庫全体に検索が利くし、あとはゴリ押しで何とかなるはず。
以下長いので格納。
「得ざるものども」の初期プロットや、元になった別創作について少しだけ語っています。
気の遠くなるような作業をしている折、最初期のプロットやルディリアの関係性メモに改めて目を通していますが、えも言われぬ味わい深さと爆発的羞恥心によって情緒が破壊されるのでたのしいですね。
ルドヴィックが現行バージョンほど過酷な生い立ちじゃなくてボンクラ自堕落男だったのと、フリアンがジューンディリアという名前のロングヘア美青年でしかも人種さえ違かったのがなんかおもろい。ど、どちらさまですか…?
今ではいろんな身分や地域や主義主張が絡み合って大変なことになっている「得ざるものども」世界ですが、最初期はもっとシンプルで、デラノやクランシー的なサブキャラも10人くらいしかいなくて、本当にルディリア一点特化の比較的ほんわかとした社会人BLだったんですよ。そこまで体格差もなかったし。
ジューンディリア時代には180cm弱くらいはあったのに、フリアンはどうして156cmまで縮んだの? 何かあった? 当然返事は「知らないよッ!」だろうし、逆に言えばルドヴィックも全体的にデカくなったし若返っているのですが。…若返っている!?(原作キャラはおそらく30代後半~40代前半相当だった)
ちなみにフリアンの綴りがJuliánなのは、ジューンディリアという名前が全然しっくりこなかったので改名した名残りなのですが、これによって歴史的な経緯に立脚した地域同士の関係に意識が向くようになり、世界観設定とストーリーが大きく展開する原動力が生まれて、現行バージョンに収束していった…という経緯があったり。
そんな思い出がこもった2年位前の初期設定たちですが、もう使わない情報は潔く捨て去ってしまうことでQOLが向上するとされています(当社比)。設定見直し作業が、のうみそにやさしくなるので。
ただ、どんな瑣末なものであろうと取っておくことにより別の創作に昇華するのもあり得る(当社比)ので、どうするかは悩ましいところです。
いやしかし、何事もメモとして取っておく必要は特段高くないといえばそう。「得ざるものども」の原作になった別創作※だって、設定を明文化して記録していたわけではないのに、ある日突然、記憶の中の設定が爆発的連鎖反応を起こして広がったのだから。
こういうのは、形にした・しないのひとつ手前、考えたかどうかに大きな意義があるのかもしれません。いったん仕舞いまで考えとおしたシナリオって、不思議と忘れないものなんですよね。
「歴史は物語化して覚えると忘れない」的なメカニズムなのでしょうか。不思議!
※まだサイトに展示していない「al,」というなんちゃってSF系の前日譚にあたるもの。
グロくてエグいバイオレンスな終末的世界で化け物をぶっ飛ばしながら生きているヒトたちと、ヒトに協力的なヒト型の化け物の話。
ストーリーを全部描いてやろうとすると、レンタルサーバーの規約に一部表現が引っかかる可能性が非常に高いので、最終的な取り扱いに悩んでいる。
ちなみに「得ざるものども」において原作の世界観はかけらしか残っていない。畳む
数か月前にObsidianでの情報管理一元化を図ってみたものの、各情報の明瞭さを保ちながら管理するには地道な分別作業、適切なファイルへの命名、内容の簡素化、タグ付けなどを同時に行うことが必須にも関わらず、「別々の箱の中に入っていたものを一つの箱に詰めなおす」的な動きしかできなかったので、ただただ記憶を混乱させただけで終わってしまった私の人生はここまで。
いやそんなことを言ってはいられないのでなんとかしたい。なんとかしましょう。
集めるだけ集めたのなら保管庫全体に検索が利くし、あとはゴリ押しで何とかなるはず。
以下長いので格納。
「得ざるものども」の初期プロットや、元になった別創作について少しだけ語っています。
気の遠くなるような作業をしている折、最初期のプロットやルディリアの関係性メモに改めて目を通していますが、えも言われぬ味わい深さと爆発的羞恥心によって情緒が破壊されるのでたのしいですね。
ルドヴィックが現行バージョンほど過酷な生い立ちじゃなくてボンクラ自堕落男だったのと、フリアンがジューンディリアという名前のロングヘア美青年でしかも人種さえ違かったのがなんかおもろい。ど、どちらさまですか…?
今ではいろんな身分や地域や主義主張が絡み合って大変なことになっている「得ざるものども」世界ですが、最初期はもっとシンプルで、デラノやクランシー的なサブキャラも10人くらいしかいなくて、本当にルディリア一点特化の比較的ほんわかとした社会人BLだったんですよ。そこまで体格差もなかったし。
ジューンディリア時代には180cm弱くらいはあったのに、フリアンはどうして156cmまで縮んだの? 何かあった? 当然返事は「知らないよッ!」だろうし、逆に言えばルドヴィックも全体的にデカくなったし若返っているのですが。…若返っている!?(原作キャラはおそらく30代後半~40代前半相当だった)
ちなみにフリアンの綴りがJuliánなのは、ジューンディリアという名前が全然しっくりこなかったので改名した名残りなのですが、これによって歴史的な経緯に立脚した地域同士の関係に意識が向くようになり、世界観設定とストーリーが大きく展開する原動力が生まれて、現行バージョンに収束していった…という経緯があったり。
そんな思い出がこもった2年位前の初期設定たちですが、もう使わない情報は潔く捨て去ってしまうことでQOLが向上するとされています(当社比)。設定見直し作業が、のうみそにやさしくなるので。
ただ、どんな瑣末なものであろうと取っておくことにより別の創作に昇華するのもあり得る(当社比)ので、どうするかは悩ましいところです。
いやしかし、何事もメモとして取っておく必要は特段高くないといえばそう。「得ざるものども」の原作になった別創作※だって、設定を明文化して記録していたわけではないのに、ある日突然、記憶の中の設定が爆発的連鎖反応を起こして広がったのだから。
こういうのは、形にした・しないのひとつ手前、考えたかどうかに大きな意義があるのかもしれません。いったん仕舞いまで考えとおしたシナリオって、不思議と忘れないものなんですよね。
「歴史は物語化して覚えると忘れない」的なメカニズムなのでしょうか。不思議!
※まだサイトに展示していない「al,」というなんちゃってSF系の前日譚にあたるもの。
グロくてエグいバイオレンスな終末的世界で化け物をぶっ飛ばしながら生きているヒトたちと、ヒトに協力的なヒト型の化け物の話。
ストーリーを全部描いてやろうとすると、レンタルサーバーの規約に一部表現が引っかかる可能性が非常に高いので、最終的な取り扱いに悩んでいる。
ちなみに「得ざるものども」において原作の世界観はかけらしか残っていない。畳む
「何もない素晴らしい一日」、この間の続きです。
書き出しが前回の終わりと重複しています。
#得ざるものども文章進捗
ものの15分ほどで会議室に舞い戻ると、フリアンはルドヴィックにすぐさま椅子をすすめ、着席したのを見届けてからその斜め向かいの席に自らも腰を下ろし、慣れた手つきで筆記用具と資料を広げて仕事にとりかかった。もちろん、手持無沙汰なルドヴィックをなるべく退屈させないよう、頃合いを見ながら当たり障りのない話題を提供するのも忘れない。「手洗いに行くときは少し面倒だが1つ上のフロアに行くと個室が広いからおすすめ」だとか、「のどが乾いたらフロア突き当りの休憩室にウォーターサーバーがあるのでそれを利用すると良いし、ついでに部屋の窓から通りを眺めると気分転換になる」だとか。そんなことを話していたら、フリアンはあることを第一に確認せねばならなかったのを思い出し、「そういえば」と続けた。
「お昼は少し遅めの時間に、併設のカフェで済ませようと思うのですが、それでもいいですか」
そのカフェにはいくつか半個室スペースがあり、人目を気にせず落ち着いて食事がとれるし、全体的に量が少なめなので食が細くても手早く食べきれる。なので、可能であればそこで昼食を済ませてしまいたかった。しかし、腹にたまる肉系のメニューは無いので、ルドヴィックにとってはあまり好ましくない提案だろう。そう案じて様子をうかがっていると、ルドヴィックは不満げながらも小さくうなずいた。フリアンは胸をなでおろして、手元の資料に目を落とす。
「今月からカルボナーラをリニューアルしたらしいですよ。ルドヴィックさん、先月立ち寄ったお店で食べてたじゃないですか。味を比べてみたら面白いかもしれませんね」
言外に「知らねえよ」と返したげなため息が聞こえたが、フリアンは構わずに続けた。
「最近コメンキュームの方でも小麦の品種改良が盛んにおこなわれていて、それがフェガティアにも入ってくるようになったんですよ。リニューアルしたパスタに使われてるんですって……」
そうこう話ながらある資料に目を通していた時、先に目を通した書籍の記述との矛盾点を発見した。あわてて辞典を引き寄せながら、前後の文脈もあわせて再度検討するが、いまひとつ正誤が判然としない。まだ確認していない本の中からより新しい発行日のものを探り当て、素早くページをめくっては慎重に読み進めていく。フリアンはすっかり自分の世界にのめりこんでしまった。
「おい」
かすかな緊張をはらむ低い呼びかけをどこか遠くのもののように感じながら、紙面にペンを走らせる。先ほどよりも強めの声が飛んできて、ようやく意識が紙面から小会議室へと急激に戻ってきてた。自分のそばにルドヴィックがいることを思い出したのだ。慌てて顔を上げてみると、ルドヴィックがこちらに怪訝そうな眼差しを向けていた。いつもより眉間のしわが深まっている。いら立っているとも、疑っているとも似つかないその表情。困惑している? いったいなぜ。
「どうしましたか?」
「どうも何もない。いつまでそれは続く」
顎で卓上を示されたので、そうですねと呟きながら手元を見渡し、レポートをめくって、予定と実際の進捗を頭の中で比べた。おおむね望ましいペースでことは進んでいるだろう。
「こちら側に寄せてある3冊の本を確認したら、一度休憩します。ざっと見積もってあと一時間ほどでしょうか」
鼻根に刻まれた線を一層深くしたルドヴィックは、口の中で「いちじかん」という言葉を反芻した。それを見て、フリアンは腕時計に目をやると、あと少しで13時に差し掛かるところだった。2時間は集中していたのかもしれない。
~中略~
困惑の仕草と声の震え。この密室で過ごしている時間はルドヴィックにとって、動揺が見かけに現れてしまうほどの心的負担を伴うものなのだと。
何も起こらないこと――誰からも敵意を向けられない穏やかな時間を過ごすことが、異常事態。
フリアンの心の奥に、鋭くて冷たい痛みが広がっていく。ルドヴィックの内心にまったく思い至らなかった後悔の念が。一刻も早く外に連れ出してあげたい。それだけではなく、何か気が紛れるようなことを提供できればなおのこと良い。すぐに思考を巡らせ、未確認の資料を素早く手に取り、背表紙を開いた。
「いえ、まずはこれらの内容を確認します。既知のものであれば、時間をかけて読み解く必要はありませんから、その分時間を短縮できるかも」
言葉を紡ぎながら、ふと思いついた。フリアンはもう一冊本を取り、十数枚の小さな紙切れとともにルドヴィックの前に差し出す。
「ルドヴィックさんがもしよければ、索引からこれと、これと……この単語を探してもらえませんか?」
言われるがままに背表紙を開くルドヴィックの隣にすばやく移動し、共に索引から単語を見つけ出して該当のページを開き、紙片を小口から少しはみ出すような形で挟み込むよう手伝った。
「今と同じことを繰り返して、すべてのページをマークし終わったらここに置いてください。その次はこの本をお願いします。大丈夫、すぐに確認します。それと、この作業が終わったら資料をいったん返却して、少し離れたところまで外出しましょう」
「昼はここで済ますんじゃねぇの?」
「予定変更です。外の空気をたくさん吸いたくなったので」
所在なさげな声で「わかった」とだけつぶやくと、説明を受けている間どこか空を見ていたようなルドヴィックは、また索引へと焦点を戻したようだった。いつになく彼が協力的なのは、目の前の資料に興味があるからではない。早くここから出たいという一心からに違いなかった。真っすぐ胸を貫く勢いで伝わってくる苦悶に、フリアンは自分の呼吸さえ詰まりそうになるのを感じて、一度深呼吸する。少しだけしびれた手の感覚を確かめるように何度か握りつつ着席すると、急いで内容を精査し始めた。
フリアンは、隣にいる大男が何よりもはかなくて不安定な存在のように思えてならなかった。
~ここまで~
この時点のフリアンは、ルドヴィックが置かれてきた異常な抑圧環境について、シラさんからある程度聞いて把握している、という状況。
勢いでバーッと書いてみたは良いものの、数日おいてから読み直してみると、文章の運びの不自然さが気になってひっくり返りそうになりますね…。畳む
書き出しが前回の終わりと重複しています。
#得ざるものども文章進捗
ものの15分ほどで会議室に舞い戻ると、フリアンはルドヴィックにすぐさま椅子をすすめ、着席したのを見届けてからその斜め向かいの席に自らも腰を下ろし、慣れた手つきで筆記用具と資料を広げて仕事にとりかかった。もちろん、手持無沙汰なルドヴィックをなるべく退屈させないよう、頃合いを見ながら当たり障りのない話題を提供するのも忘れない。「手洗いに行くときは少し面倒だが1つ上のフロアに行くと個室が広いからおすすめ」だとか、「のどが乾いたらフロア突き当りの休憩室にウォーターサーバーがあるのでそれを利用すると良いし、ついでに部屋の窓から通りを眺めると気分転換になる」だとか。そんなことを話していたら、フリアンはあることを第一に確認せねばならなかったのを思い出し、「そういえば」と続けた。
「お昼は少し遅めの時間に、併設のカフェで済ませようと思うのですが、それでもいいですか」
そのカフェにはいくつか半個室スペースがあり、人目を気にせず落ち着いて食事がとれるし、全体的に量が少なめなので食が細くても手早く食べきれる。なので、可能であればそこで昼食を済ませてしまいたかった。しかし、腹にたまる肉系のメニューは無いので、ルドヴィックにとってはあまり好ましくない提案だろう。そう案じて様子をうかがっていると、ルドヴィックは不満げながらも小さくうなずいた。フリアンは胸をなでおろして、手元の資料に目を落とす。
「今月からカルボナーラをリニューアルしたらしいですよ。ルドヴィックさん、先月立ち寄ったお店で食べてたじゃないですか。味を比べてみたら面白いかもしれませんね」
言外に「知らねえよ」と返したげなため息が聞こえたが、フリアンは構わずに続けた。
「最近コメンキュームの方でも小麦の品種改良が盛んにおこなわれていて、それがフェガティアにも入ってくるようになったんですよ。リニューアルしたパスタに使われてるんですって……」
そうこう話ながらある資料に目を通していた時、先に目を通した書籍の記述との矛盾点を発見した。あわてて辞典を引き寄せながら、前後の文脈もあわせて再度検討するが、いまひとつ正誤が判然としない。まだ確認していない本の中からより新しい発行日のものを探り当て、素早くページをめくっては慎重に読み進めていく。フリアンはすっかり自分の世界にのめりこんでしまった。
「おい」
かすかな緊張をはらむ低い呼びかけをどこか遠くのもののように感じながら、紙面にペンを走らせる。先ほどよりも強めの声が飛んできて、ようやく意識が紙面から小会議室へと急激に戻ってきてた。自分のそばにルドヴィックがいることを思い出したのだ。慌てて顔を上げてみると、ルドヴィックがこちらに怪訝そうな眼差しを向けていた。いつもより眉間のしわが深まっている。いら立っているとも、疑っているとも似つかないその表情。困惑している? いったいなぜ。
「どうしましたか?」
「どうも何もない。いつまでそれは続く」
顎で卓上を示されたので、そうですねと呟きながら手元を見渡し、レポートをめくって、予定と実際の進捗を頭の中で比べた。おおむね望ましいペースでことは進んでいるだろう。
「こちら側に寄せてある3冊の本を確認したら、一度休憩します。ざっと見積もってあと一時間ほどでしょうか」
鼻根に刻まれた線を一層深くしたルドヴィックは、口の中で「いちじかん」という言葉を反芻した。それを見て、フリアンは腕時計に目をやると、あと少しで13時に差し掛かるところだった。2時間は集中していたのかもしれない。
~中略~
困惑の仕草と声の震え。この密室で過ごしている時間はルドヴィックにとって、動揺が見かけに現れてしまうほどの心的負担を伴うものなのだと。
何も起こらないこと――誰からも敵意を向けられない穏やかな時間を過ごすことが、異常事態。
フリアンの心の奥に、鋭くて冷たい痛みが広がっていく。ルドヴィックの内心にまったく思い至らなかった後悔の念が。一刻も早く外に連れ出してあげたい。それだけではなく、何か気が紛れるようなことを提供できればなおのこと良い。すぐに思考を巡らせ、未確認の資料を素早く手に取り、背表紙を開いた。
「いえ、まずはこれらの内容を確認します。既知のものであれば、時間をかけて読み解く必要はありませんから、その分時間を短縮できるかも」
言葉を紡ぎながら、ふと思いついた。フリアンはもう一冊本を取り、十数枚の小さな紙切れとともにルドヴィックの前に差し出す。
「ルドヴィックさんがもしよければ、索引からこれと、これと……この単語を探してもらえませんか?」
言われるがままに背表紙を開くルドヴィックの隣にすばやく移動し、共に索引から単語を見つけ出して該当のページを開き、紙片を小口から少しはみ出すような形で挟み込むよう手伝った。
「今と同じことを繰り返して、すべてのページをマークし終わったらここに置いてください。その次はこの本をお願いします。大丈夫、すぐに確認します。それと、この作業が終わったら資料をいったん返却して、少し離れたところまで外出しましょう」
「昼はここで済ますんじゃねぇの?」
「予定変更です。外の空気をたくさん吸いたくなったので」
所在なさげな声で「わかった」とだけつぶやくと、説明を受けている間どこか空を見ていたようなルドヴィックは、また索引へと焦点を戻したようだった。いつになく彼が協力的なのは、目の前の資料に興味があるからではない。早くここから出たいという一心からに違いなかった。真っすぐ胸を貫く勢いで伝わってくる苦悶に、フリアンは自分の呼吸さえ詰まりそうになるのを感じて、一度深呼吸する。少しだけしびれた手の感覚を確かめるように何度か握りつつ着席すると、急いで内容を精査し始めた。
フリアンは、隣にいる大男が何よりもはかなくて不安定な存在のように思えてならなかった。
~ここまで~
この時点のフリアンは、ルドヴィックが置かれてきた異常な抑圧環境について、シラさんからある程度聞いて把握している、という状況。
勢いでバーッと書いてみたは良いものの、数日おいてから読み直してみると、文章の運びの不自然さが気になってひっくり返りそうになりますね…。畳む
頭の中で「ふわもこふりあんのテーマ」なるサンバチックな半インスト曲が爆誕しました。それがずっとエンドレスリピート状態なのでそろそろおかしくなりそう。
半インストなんていう中途半端な言い回しなのは、歌詞が全部「おわあ」だからです。どんな世界観だよ。
文字に起こしたら世界の因果律が書き換えられてこのエンドレスリピートから抜け出せるかもしれないと思い立ちましたので、ちょっと試してみます。
言うまでもなく様子がおかしいので格納。怖いもの見たさでゆっくりのぞいていってね!
前奏
ピーピーピピッ ピーピーピピッピッ(おなじみのリズムのホイッスル)×2
ドゥンチャカドゥンチャカ…(ホイッスルの裏にぬっと入ってくるドラム。一斗缶でも可) ×2
ドゥンチャカドゥンチャカ ドゥピッピッピッピ(ドゥピッピッピッピの時にもドラムは変わらず鳴っている)
ドゥドゥドゥチャーン ドゥドゥドゥチャーン ズダダダダダダン ッターン!(ズダダダダダダンの所でッピーーーーとホイッスル)
[ッターンの音に被せて鳴りだすサビ。主旋律はトランペット系。音の運びはゴエモンもののけ双六のタイトル画面と、大黒摩季の「OH-MENI-MITE-YO!!」を足して二で割った感じ]
おおっおっおーわっおー おおっわおーわっおー (ピーピーピピッ ピーピーピピッピ…)(タタンタッタッタ ドゥンタッタッタッタ…)
おわっわおわっわおわっわおわっわおーわっおー
おおっおっおーわっおー おおっわおーわっおー
おわっわおわっわおわおわおわお~~~ぅ
[ドラムとパーカッションのみの間奏(コールアンドレスポンスタイム)]
おーわ!(Call…) (おーわ!(Response…))
おーわお!(Call…) (おーわお!(Response…))
おわっわっわっわ!(Call…) (おわっわっわっわ!(Response…))
(Everyone…)お~~~~~~~~っわ~お!
[わ~お!に被せて再びサビ]
おおっおっおーわっおー おおっわおーわっおー
おわっわおわっわおわっわおわっわおーわっおー
おおっおっおーわっおー おおっわおーわっおー
おわっわおわっわおわおわおわお~~~ぅ
[締め]
お~~~~~~~~~(一番大変)()
わ~~~~~~~~~(お~とハモる)
あ~~~~~~~~~(お~わ~とハモる)
(ッパワワワワ~~~ンと小気味よく伸びるトランペットの音)
ドゥドゥドゥチャーン ドゥドゥドゥチャーン ズダダダダダダン
(Everyone…)おっわあ! ッターン!
<完>
各楽器とボーカルの重なりを表現するのが難しくて多少の妥協が見られますが、そもそもこんなん正確に書き表すことでもないだろと思った。
これでも全然収まってくれなかったらどうしよう。一斗缶小脇に抱えて、ホイッスルくわえて、ひっくり返すたびに「ウィミョ~~~~ン」みたいな音が鳴るおもちゃ腰に差してさ、カラオケボックスまで這って行って収録しなきゃダメとかなったら困るが。通報不可避じゃんか。畳む
半インストなんていう中途半端な言い回しなのは、歌詞が全部「おわあ」だからです。どんな世界観だよ。
文字に起こしたら世界の因果律が書き換えられてこのエンドレスリピートから抜け出せるかもしれないと思い立ちましたので、ちょっと試してみます。
言うまでもなく様子がおかしいので格納。怖いもの見たさでゆっくりのぞいていってね!
前奏
ピーピーピピッ ピーピーピピッピッ(おなじみのリズムのホイッスル)×2
ドゥンチャカドゥンチャカ…(ホイッスルの裏にぬっと入ってくるドラム。一斗缶でも可) ×2
ドゥンチャカドゥンチャカ ドゥピッピッピッピ(ドゥピッピッピッピの時にもドラムは変わらず鳴っている)
ドゥドゥドゥチャーン ドゥドゥドゥチャーン ズダダダダダダン ッターン!(ズダダダダダダンの所でッピーーーーとホイッスル)
[ッターンの音に被せて鳴りだすサビ。主旋律はトランペット系。音の運びはゴエモンもののけ双六のタイトル画面と、大黒摩季の「OH-MENI-MITE-YO!!」を足して二で割った感じ]
おおっおっおーわっおー おおっわおーわっおー (ピーピーピピッ ピーピーピピッピ…)(タタンタッタッタ ドゥンタッタッタッタ…)
おわっわおわっわおわっわおわっわおーわっおー
おおっおっおーわっおー おおっわおーわっおー
おわっわおわっわおわおわおわお~~~ぅ
[ドラムとパーカッションのみの間奏(コールアンドレスポンスタイム)]
おーわ!(Call…) (おーわ!(Response…))
おーわお!(Call…) (おーわお!(Response…))
おわっわっわっわ!(Call…) (おわっわっわっわ!(Response…))
(Everyone…)お~~~~~~~~っわ~お!
[わ~お!に被せて再びサビ]
おおっおっおーわっおー おおっわおーわっおー
おわっわおわっわおわっわおわっわおーわっおー
おおっおっおーわっおー おおっわおーわっおー
おわっわおわっわおわおわおわお~~~ぅ
[締め]
お~~~~~~~~~(一番大変)()
わ~~~~~~~~~(お~とハモる)
あ~~~~~~~~~(お~わ~とハモる)
(ッパワワワワ~~~ンと小気味よく伸びるトランペットの音)
ドゥドゥドゥチャーン ドゥドゥドゥチャーン ズダダダダダダン
(Everyone…)おっわあ! ッターン!
<完>
各楽器とボーカルの重なりを表現するのが難しくて多少の妥協が見られますが、そもそもこんなん正確に書き表すことでもないだろと思った。
これでも全然収まってくれなかったらどうしよう。一斗缶小脇に抱えて、ホイッスルくわえて、ひっくり返すたびに「ウィミョ~~~~ン」みたいな音が鳴るおもちゃ腰に差してさ、カラオケボックスまで這って行って収録しなきゃダメとかなったら困るが。通報不可避じゃんか。畳む
そこまで怖いって感じじゃないけど、不安をあおることを企図しているイラストなので伏せときますね。
最初は厚塗りで描いていく予定だったのですが、思うままに余白を埋めるのが楽しくて線画主体になりました。
現在彩色を検討中。こっからどうするかな…。