【得ざるものども】地図を作ったよ!~フェガティア地方編~ その② この投稿は、クロスフォリオのファンコミュニティで2025.08.25に公開した創作設定語りの移植版です。 可読性向上のため、内容をいくつかに分割してお届けします。 ※創作物の性質上、時代錯誤な価値観、深刻な人権侵害の描写、ややブラックなツッコミ等、一部不適切な表現が含まれます。あらかじめご了承ください。 【フェガティア地方の歴史】 先述したように、この地方は豊かな水源と肥沃な土壌を有する一大農業地帯で、 古来より領有権を巡って多くの支配者が争ってきました。 中世の時代、ユーロメルクス王国王から命ぜられた辺境伯が、城塞都市フェガティアを作り上げて統治したことで、ようやく情勢が安定したとされています。 この城塞の名前は、後に地方全体を指すものとなりました。 ピエタール山脈の向こうにある北方の国々との交易拠点にもなっていたので、周辺地域の食糧庫のみならず、北方の洗練された文化との出会いの場としても重要な役割を担っていました。 【都市としてのフェガティアの歴史~大災害からの復興~】 世界中で異常気象が猛威を振るった時、フェガティア地方およびその周辺は、極度の高温と乾燥化に見舞われました。 テンナ川は干上がり、土壌は乾きひび割れ、農作物は枯れ尽くし、ピエタール山脈では自然発火による山林火災が頻発しました。 フェガティアの都市には火の粉が雨のように降り注ぎ、城塞周辺に建てられていた美しい木造の街並みは見るも無残に焼け落ちて、山火事が終息した時に残っていたのは、高台の城塞とテンナ川流域に作られた石造りの旧市街だけでした。 絶望の中にあった人々の命をつないだのは、一人の男とピエタール山脈が育んだ地下水です。 後にイブレガーロ連盟五大英雄の一人として語り継がれるマッカーニ伯爵家の三男バームントは、焼け野原となった街で絶望に打ちひしがれる人々を鼓舞すべく、自らの足で周辺を調査し、地下水を利用した灌漑農業が可能な地域を突き止めました(現在の畜産業エリアのあたり)。 そして、爵位を賜った高貴な家の子息であるにもかかわらず、生き残った庶民たちに混ざって自らも体を動かし、耕地を広げていったのです。 少しずつ食料の生産がおこなわれるようになると、話を聞きつけた人々が、食料と水と仕事を求めて城塞都市に身を寄せました。 十数年の後、過酷な高温乾燥傾向が幾分和らぎ、テンナ川に水が戻ってからは農業の規模をさらに拡大させ、周辺地域にも食料を行き渡らせることに成功します。 フェガティアは人類生存圏の希望の地の一つとして栄え、城塞の周辺には様々な文化が入り混じる華やかで不思議な石造りの街が再構築されていきました。 こうして、一度は全てが涸れ果て焼け落ちてしまったフェガティアは、かつての歴史をなぞるように農業地帯として見事な復興を果たしたのです。 イブレガーロ連盟に加盟してからは工業化も進みつつあり、連盟北部で最も重要な産業拠点となっています。 そんな現在のフェガティアは、とある出版社が調査した『若者が住みたい街ランキング』で、連盟主導都市 大都会ユーロメルクス、風光明媚な海岸の都フィルマーエに次いで、なんと堂々の第3位に輝いています。 設備が近代的、仕事と娯楽が充実している、食事が美味しい、街並みがまあまあおしゃれ、都市中心部から少し離れれば自然を満喫できる……。 そのあたりが魅力だそうですよ。 ところで、上記の歴史の記述では疫病に関する情報が欠落していますね。 それに関しては、次回更新予定の『フェガティア都市部地図解説』にて触れることになります。 【得ざるものども】地図を作ったよ!~フェガティア地方編~ その③へ続く 2025.12.23(Tue) 00:00:00 創作語り
この投稿は、クロスフォリオのファンコミュニティで2025.08.25に公開した創作設定語りの移植版です。
可読性向上のため、内容をいくつかに分割してお届けします。
※創作物の性質上、時代錯誤な価値観、深刻な人権侵害の描写、ややブラックなツッコミ等、一部不適切な表現が含まれます。あらかじめご了承ください。
【フェガティア地方の歴史】
先述したように、この地方は豊かな水源と肥沃な土壌を有する一大農業地帯で、 古来より領有権を巡って多くの支配者が争ってきました。
中世の時代、ユーロメルクス王国王から命ぜられた辺境伯が、城塞都市フェガティアを作り上げて統治したことで、ようやく情勢が安定したとされています。
この城塞の名前は、後に地方全体を指すものとなりました。
ピエタール山脈の向こうにある北方の国々との交易拠点にもなっていたので、周辺地域の食糧庫のみならず、北方の洗練された文化との出会いの場としても重要な役割を担っていました。
【都市としてのフェガティアの歴史~大災害からの復興~】
世界中で異常気象が猛威を振るった時、フェガティア地方およびその周辺は、極度の高温と乾燥化に見舞われました。
テンナ川は干上がり、土壌は乾きひび割れ、農作物は枯れ尽くし、ピエタール山脈では自然発火による山林火災が頻発しました。
フェガティアの都市には火の粉が雨のように降り注ぎ、城塞周辺に建てられていた美しい木造の街並みは見るも無残に焼け落ちて、山火事が終息した時に残っていたのは、高台の城塞とテンナ川流域に作られた石造りの旧市街だけでした。
絶望の中にあった人々の命をつないだのは、一人の男とピエタール山脈が育んだ地下水です。
後にイブレガーロ連盟五大英雄の一人として語り継がれるマッカーニ伯爵家の三男バームントは、焼け野原となった街で絶望に打ちひしがれる人々を鼓舞すべく、自らの足で周辺を調査し、地下水を利用した灌漑農業が可能な地域を突き止めました(現在の畜産業エリアのあたり)。
そして、爵位を賜った高貴な家の子息であるにもかかわらず、生き残った庶民たちに混ざって自らも体を動かし、耕地を広げていったのです。
少しずつ食料の生産がおこなわれるようになると、話を聞きつけた人々が、食料と水と仕事を求めて城塞都市に身を寄せました。
十数年の後、過酷な高温乾燥傾向が幾分和らぎ、テンナ川に水が戻ってからは農業の規模をさらに拡大させ、周辺地域にも食料を行き渡らせることに成功します。
フェガティアは人類生存圏の希望の地の一つとして栄え、城塞の周辺には様々な文化が入り混じる華やかで不思議な石造りの街が再構築されていきました。
こうして、一度は全てが涸れ果て焼け落ちてしまったフェガティアは、かつての歴史をなぞるように農業地帯として見事な復興を果たしたのです。
イブレガーロ連盟に加盟してからは工業化も進みつつあり、連盟北部で最も重要な産業拠点となっています。
そんな現在のフェガティアは、とある出版社が調査した『若者が住みたい街ランキング』で、連盟主導都市 大都会ユーロメルクス、風光明媚な海岸の都フィルマーエに次いで、なんと堂々の第3位に輝いています。
設備が近代的、仕事と娯楽が充実している、食事が美味しい、街並みがまあまあおしゃれ、都市中心部から少し離れれば自然を満喫できる……。
そのあたりが魅力だそうですよ。
ところで、上記の歴史の記述では疫病に関する情報が欠落していますね。
それに関しては、次回更新予定の『フェガティア都市部地図解説』にて触れることになります。
【得ざるものども】地図を作ったよ!~フェガティア地方編~ その③へ続く