鷹鹿よもやま話
ネットの浅瀬、とある石の裏側より

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No.43

創作についての漠然とした悩みを抱えていた折、縁あって知った文学理論の入門書を読み始めたのですが、
半分ほど進んだあたりで「これは今まさに一番必要な知識じゃないか!!!」と気づき、いてもたってもいられなくなって図書館へ走りまして、
書中で紹介されていた資料の中から特に気になった3冊を借りてきて、横断的に学習態勢を取っています。

いろいろ描きたいとか言ってたけど、創作活動はちょっとお休みです。

冒頭で示した漠然とした不安の正体は、おそらく「自分が表現を通して誰に何を伝えたいのか、それを明文化できないもどかしさとうしろめたさ」なのでしょう。
自分の思考傾向からしても、明らかに、社会のあり方、個人と社会のかかわり方について関心があるのは間違いないんだけど、前提知識が足りなさすぎるというか、そんな感じ。
物語を描くとき、哲学的な前提情報がどうしても足りなくなることはいくらか仕方ないとしても、無自覚のうちに深刻な倫理的間違いを犯すことはできる限り避けたいな、という思いが常にありまして、それが言い訳みたいに作用してしまって本編制作からの逃げを打たせている、気がする。
架空の世界の出来事としてであっても、特定の目的意識のもとに発生した社会運動を描く上で、基本的人権や平等権という人類史の重要なファクターを素通りしてしまうのは、相当まずい。

文学、ひいては芸術文化が、脈々と受け継ぎながらも深化させてきた思想について、真正面から取り組む意義が、未だかつてないほどの重量感をもって私にのしかかってきているのを感じます。
文学理論を通して倫理や哲学といった理論の深遠な意義の一端に触れることによって、まだ言語化できないけど確かに自分の中にある違和感のような「何か」をすくい上げ、創作に活用できたらいいなぁと、そんな風に考えるのでした。
面白い。文学理論。

追記
勉強中は漫画やイラストは作らなくなるけど、用語集や簡易キャラクター紹介は用意する……かも……。

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